■2013年4月28日(日) ご来日中のガルトゥング先生を招いて、SABONA教育の研修会を行ないました!

 

   見えない暴力に立ち向かう新しい平和教育

   ~体罰やいじめに取り組むためのSABONA~  

 

現代社会・世界は急速に暴力的な空気が広まっています。戦争やテロなど、目に見える暴力だけでなく、弱肉強食の経済システム、学校や職場などの体罰、いじめ。この危機的な状況を乗り越え、平和的な人間関係を築き直すために、私たちは新しい発想法を身に付ける必要がありそうです。ひとつの提案が「SABONA教育」です。

 

日時:  2013年428日(日) 13:3017:00
   会場:  京都YWCA 602-8019京都市上京区室町通近衛町44

         (地下鉄丸太町駅2番出口から北へ徒歩7分)
    内容:  第1部 ガルトゥングさんの講演
         第2部 SABONAマット教育ワークショップ
    参加費: 一般1800円 学生1500
(ガイドブック代込み)
    主催:  SABONAの会 

    後援:  大阪市人権教育研究協議会京都YWCAほーぽのぽの会

   

 

研修会風景
研修会風景

参加者は予想を大きく上回る50名。教員、研究者、学生、など多彩な皆さんが集まってくださいました。(アンケートで様々な感想を寄せていただいた皆さんに感謝いたします。)ガイドブックもほぼ完売(改訂・増刷を検討中です)。これから、SABONAの拡がりがさらに生まれていくことを待ち望んでいます!

ガルトゥング先生と西村文子先生
ガルトゥング先生と西村文子先生

 ガルトゥング先生は、SABONAマット教育開発の基礎である、紛争解決法(トランセンド法)の発案者。悪者を見つけて罰するのではなく、問題の根本的な原因を見つけて、創造的に対処するのだ、という発想のコツを何度も強調されました。お話は、北朝鮮や尖閣問題など国際問題にも及び、「関係性」を改善する知恵を出し合うことの重要性を説かれました。西村先生、いつものわかりやすい通訳をありがとうございます!

SABONAマットの説明(長谷)
SABONAマットの説明(長谷)

 世話人の長谷さんが手にとって紹介しているのが、SABONAマット。この4つのコーナーを何度も往復しながら過去や未来を考えると、不思議なことに問題の根本が浮かび上がり、対策が見えてきます。ノルウェーでは、子どもたちが自分たちで様々なトラブルを解決していき、いじめっ子が解決の助手役になったり、先生は教えることが楽しくなったり、などの大きな効果が生まれています。(日本版は、日本の学校文化に合わせたアレンジを施しています)

マットを使った練習シーン
マットを使った練習シーン

 大学生のお二人に、ケンカをしている子どもの気持ちになって、実際にマットの使い方を演じてもらいました。(ご協力ありがとうございました!)ノルウェーでは保護者の方々にも好評で、家庭での応用も利くのだそうです。この後、日本の学校の環境を改善するための案を、小グループで出し合いました。懇親会ではガルトゥング先生から、国際紛争の仲介に実際に立ち会ったご経験からの秘話がいくつも紹介され、創造的な紛争解決の大切さを学ぶことができました。